コラム2
 
チャイの本場1

  チャイを注文されたお客さんとメールのやり取りをしていて気づいたことがあるんですが、どうやら日本に「チャイの本場」があるみたいなんです。

 ちなみにインドではチャイが飲まれていない所はないだろうから、インドは、いわば全土が「本場」なのでしょう。

 日本におけるその「本場」とは、大阪と神戸です。大阪と神戸にはチャイが飲める喫茶店がたくさんあるみたいで、もう定番として根付いている模様です。

 なんでも、元祖はウルフルズが大阪時代にバイトしていた「カンテグランデ」という店とのこと。そういえば、「うたばん」にウルフルズが出演していた時に、トータス松本がチャイのことを話していた記憶が(うっすら)あります。

 僕は東京に住んでもう10年以上経ちますが、首都圏でチャイを飲める喫茶店があるとは聞いたことがありません。

 大阪はたこ焼きがおいしいところで、東京にも渋谷で「たこ焼き戦争」が起きたように、けっこう沢山たこ焼き屋さんを見つけることができます。たこ焼きが大阪から東京に来てブームになったのに、なぜチャイブームは起きないのか、ちょっと謎です。
 

 大阪や神戸のお客さんは、「チャイは好きやねんけどな、そいでも仕事あるし、そんなしょっちゅう喫茶店行けへんやんか。そんでうちでチャイを作って飲めるんやったら、そら嬉しいでぇ」というわけで、買ってくれます。

 また、関西以外に住んでいる方でも「昔、神戸で飲んだチャイが懐かしくって」と言うお客さんもいらっしゃいます。

 決してチャイをお買いになるお客さんが、関西方面に集中しているわけではないのですが、何と言うか、大阪・神戸の方は「熱い」んですよね。チャイに対する想いが他の地域の方々とは若干違うような気がします。

 さすがに初めて「本場」の方に当店のチャイを飲んでもらうときは、緊張しました。幸い「ボケ、こんなの飲めるかい!」と送り返されたことはありませんが。

 今のところいつになるかわかりませんが、今度、大阪に行ったときは、喫茶店に行ってチャイを飲んでみたいです。それでマスターにくもりぞらの「チャイセット」を渡して「いざ、勝負!」です。(山内)

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