コラム28
 
八十八夜茶はなぜおいしい?

 「♪夏も近づく 八十八夜 野にも山にも若葉が茂る あれに見える は茶摘みじゃないか‥‥」という唱歌「茶摘み」を、読者の皆さんも小学生の頃に唄いませんでしたか?

歌にもうたわれるように、八十八夜の頃は、茶摘みの時期。(もちろん日本でのことですヨ。)新暦では、ゴールデンウィーク中の5月2,3日のことですね。

でも、「八十八夜」という言葉は、新茶の時期に聞くけれど、その意味はよくわからない、という方も多いかもしれません。

この「八十八」という数字は、立春から数えて八十八日目という意味。立春というのは、啓蟄、立夏、夏至、大暑、立秋、秋分、立冬、冬至、大寒などと並んで二十四気の一つで、2月4日ごろのことです。

この八十八夜の時期は、移動性高気圧が日本を覆うことが多い頃で、昼は天気が良くて爽やかな陽気だけれど、夜は放射冷却のために冷えて晩霜がおりることもあります。

この日を目安にして、田の苗代(なわしろ)づくり、畑の作物の種まきなどの農作業をするところが多いです。

また、この時期はお茶の芽の発芽期に当たっているため、やわらかい良質の茶葉を摘むことができるんです。

「八十八夜」のお茶が、特においしいとされるのは、そのためなんですね。また、この日に摘んだ茶を飲むと、一年間無病息災で過ごせるといわれています。

ところで、立春から「八十八」日目頃が重要なのは分かるけれど、なぜ「夜」なんでしょうか? どなたかご存知の方がいらしたらメールで教えてください!

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