コラム35
 
夏場の紅茶保存法は?

先日、あるお客さんから「夏は、紅茶を冷蔵庫に入れて保存した方がいいのかな?」というご質問をいただきました。

風通しがよかったり、一日中エアコンを効かしている環境なら、そういう心配も生まれることもないのですが、勤めに出る必要があるご家庭では、そういうわけにもいきません。

留守の間に、少なくとも35℃は越えているであろう家の中にある紅茶が心配‥というお気持ちはよく分かります。

お茶に限らず、食品一般は熱がこもった場所より、冷暗所の方が保存に適しているように思われます。
 

しかしお茶は製造の過程で水分を飛ばすため、ご覧になってお分かりのように非常に乾燥しています。水分の含有率は5、6%しかなく、湿気や臭いを吸収しやすい性質があります。

お茶が、一般的に密封性が高いカンの中で保存されているのは、それらを避けるためです。

冷蔵庫にお茶を保存すると、中の食べ物の臭いがついてしまう恐れがあります。

また、頻繁に冷蔵庫を開け閉めすることで冷蔵庫内の温度が上下して、お茶が入った容器が「汗」をかいてしまい、茶葉が水分を吸収する可能性もあります。

以上の点から、お茶を冷蔵庫に保存するのはヨロシクないと言えると思います。

しかし、温度が高い場所に茶葉を保存することも品質の劣化を招くので、なるべく家の中でも温度が上がらず、且つ水気がない場所に置いてください。(それがなかなか無いのですが。)

また、空気の含有量が多いカンよりも、空気を抜くことができるチャック付のアルミ袋などの方が、保存に向いています。

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