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私の「思い出に残る紅茶」というと、インドで飲んだチャイを思い浮かべます。 もともとインドには特に関心はなかったのですが、沢木耕太郎の「深夜特急」を読んで感化された妻に強く誘われ、しぶしぶ行ったというのが始まりでした。 日本である程度インターネットや本で情報収集しておりましたが、実際にカルカッタの街に着いてみると、想像を超えた喧騒とカオスに圧倒されました。 その後、ブッダガヤやバナラシなど観光地を回りました。
熱と下痢でとてもホテルから出れる状態ではありません。(インドでは正●丸は全く効きません!) お医者さんに来てもらって大分良くなったものの、しばらくは口に入れられるものといったら水とわずかなビスケットだけ・・。 私が復調したのを確認すると、妻は残り少ない旅の時間を惜しむようにお土産ものを買いに外出しました。 ホテルの部屋で一人取り残された私は「なんでこんな所に来てしまったんだろう・・」と天井を見つめてホロホロと涙を流しました。 ちょうどその時、ホテルのボーイさんが部屋にやって来ました。 英語が苦手な私が困惑していると、ボーイさんはニッコリと笑ってティーカップに入ったチャイを私にくれました。 それまでチャイといったら甘ったるくて、初日に飲んだだけで敬遠していましたが、その時は味気ないものしか食べていなかったせいか口をつけてみる気になりました。 その時のチャイの味は忘れることができません。あの辟易した強い甘さが体中に染み渡っていくのがわかりました。 甘さが栄養となり、生命力が戻ってくるような感覚です。 私はあれほど甘露なものをこれまで飲んだことがありません。
長々と書きました。最後まで読んでくださって、どうもありがとうございました。
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