コラム21
 
郵便局の人々

開店から一年たち、大分、仕事にも慣れてきて、大抵の事柄(例えば90件の大量発送とか、急ぎのプレゼント包装とか)にも、なんとか対応できるようになりました。

こんな風に通販の仕事をしていると、毎日のようにお世話になるのは、配送の業者の方です。当店では、送料をなるべく低く抑えるために、基本的に普通郵便を利用しているので、郵便局にせっせと通っております。

一番多く足を運んでいるのが、事務所から近い某局。ここは静かな住宅地にある、窓口職員の方が3,4人しかいない、とても小さな局です。壁には、何かの賞状がズラーっと並んでいます。お客さんは、いつも一人か二人くらいしかいません。家族的な雰囲気で、感じのイイ局なんですけど、やはり小さいところなので、最終の集荷時間が4時前後と早く、それより遅れてしまった場合は、駅前の大きな局まで行きます。

あと、くもりぞらさんは、自宅に近い局にも行くので、なんやかやと合計で5局ほどは利用しているでしょうか。

窓口係の方の中には、封筒の裏に張られた「紅茶屋くもりぞら」シールを見て、「あのぉ‥、前から気になってたんですけど、紅茶屋さんをしてらっしゃるんですか?」と話し掛けてくれる人もいます。

「わたし、紅茶好きなんですけど、どんな紅茶があるんですか」と。それが上司が席を外したスキに、ヒソヒソ声だったので、ついくもりぞらさんも声をひそめて答えて、何か悪いことでもしているような気がして可笑しかったそうです。

郵便局の方に「ちょっと申し訳ないなぁ」と思うのがギャザリング用の大量発送の時です。1、2日の間に、90?100件ほどの荷物を一気に発送するので、処理に慣れているとはいえ、職員の方もちょっと大変そうです。

荷物が全部同じ重さだったら何でもないんですけど、重量が4段階ほどに分かれているので、一つ一つ重さを計ったりして、メンドウそうです。(その後、段階ごとに事前に数を数えてくるよう言われました。)

そんな大量発送ですが、中には表情一つ変えずにクールにテキパキ処理をする人もいれば、料金ごとに積んだ封筒の山を崩してグチャグチャにしてしまい、尚且つ、横入りしてきたおばちゃんに「80円切手5枚と100円切手3枚と葉書10枚ちょうだい」などと言われて、キレそうな顔をしていた男性職員なんかもいます。

また、その苦戦する姿を、傍らで苦々しげな顔で見つめる女性職員もいたりして、こちらは見ていて飽きませんねぇ。(山内)

コラム22へ

コラムトップへ