ダージリン茶園訪問記
 

前編

中編

後編

(写真はしばらくお待ちください)

はじめに

 2000年の5月6日より3泊4日の日程で、インド・ダージリンの茶園2ヵ所を訪問しました。これは、これまでの旅行とは違い、僕が仲間とインターネットで紅茶の通販をしているため、広い意味での営業活動の一環として訪問させてもらったものです。

 ネットで紅茶を売るだけならば、別にわざわざ高い金を払ってインドの奥地のダージリンまで行く必要はぜんぜんないわけですが、開店したばかりで注文が決して多くはない店に、何かしらのテコ入れが欲しかったわけです。それに正直に言うと、バックパッカーの血がうずいてそろそろ日本を出て外国に行きたかったというのもあります。

インドの前にはタイに10日間ばかりいました。身近な友人からは「別にダージリンに行ったからって何があったわけじゃないんだから、お金と時間の無駄遣いだったんじゃない?」と言われます。

 でも、夜行列車と軽四駆に揺られて高地ダージリンを上り、茶畑の中を歩き回って、うるさい工場を見学し、現地の人々といろんな話をしたことは、無駄とか意味がないことではありませんでした。一杯の紅茶の背後には、長靴をはいて汗をかいて茶摘みをする女性たちやお茶の粉が浮遊する工場で働く人々、見回りで一日で20キロも茶畑を歩く技術屋さんなどがいます。

「紅茶っていうのは、こういう人たちがこうやって作っているんだなぁ」
ということが理解できただけで、お茶の葉を見る意識が違ってきました。それだけで十分行った甲斐がありましたね。

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